CASE 4

頭痛を繰り返していた理由は、頭首接合部の負担だった

今回ご紹介するのは、頭痛を繰り返していた方のケースです。

頭痛というと、頭そのものの問題や、目の疲れ、ストレス、睡眠不足などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、それらが関係することもあります。

ただ、実際に身体を見ていくと、後頭部から首の付け根にかけて強い負担が集まり、頭痛につながっているケースもあります。

今回注目したのは、頭首接合部と呼ばれる部分です。
頭首接合部とは、簡単に言えば**「頭と首のつなぎ目」**のことです。

この部分に負担がかかり続けると、首の付け根や後頭部まわりの緊張が抜けにくくなり、頭痛を繰り返しやすい状態につながることがあります。

このケースでは、頭痛を「頭だけの問題」として見るのではなく、頭と首のつなぎ目にかかっていた負担を確認しながら施術を行いました。

来院時の状態

30代の女性で、デスクワーク中心の生活を送られている方です。
数年前から慢性的な頭痛に悩まされていました。

特に多かったのは、

  • 夕方以降に出てくる重たい頭痛
  • 首や後頭部から締めつけられるような感覚
  • 肩や首を揉んでも、その場しのぎで終わる

といった状態です。


病院では大きな異常は見つからず、鎮痛薬を飲みながら、

「この頭痛とは、付き合っていくしかないのかな」

と感じていたそうです。


頭痛そのものだけでなく、首の付け根や後頭部の重さも強く、仕事終わりには頭を支えているだけでもつらいような状態が続いていました。

この形がいいと思います。

最後の一文で、次の「頭首接合部」への流れが自然になります。




一般的に考えられがちな頭痛の原因

頭痛というと、

  • 目の疲れ
  • ストレス
  • 気圧の変化
  • 肩こり

といった説明を受けることが多くあります。


もちろん、これらも無関係ではありません。
目の疲れやストレス、肩こりが頭痛に影響しているケースもあります。

ただ、

「肩を揉んでも変わらない」
「首を温めても戻る」

という場合、つらさを感じている場所とは別の負担ポイントが隠れていることがあります。


今回のケースで注目したのは、後頭部から首の付け根にかけての部分です。
特に、頭と首のつなぎ目である頭首接合部に負担が集まり、頭痛を繰り返しやすい状態になっている可能性がありました。

観察で見えてきたポイント

Sialaboでは、頭痛がある場合でも、頭そのものだけを見ることはしていません。

この方の身体を確認していくと、特に目立っていたのは次の点でした。

  • 首の一番上、環椎後頭関節の動きが少ない
  • ストレートネック傾向により、頭の位置が前にズレている
  • 首から後頭部にかけて、持続的な緊張がある

  • 環椎後頭関節とは、頭と首をつなぐ一番上の関節です。
    簡単に言えば、頭と首のつなぎ目にあたる部分です。

    この部分は、頭の位置や姿勢の影響を受けやすく、デスクワークやスマートフォンの使用などで頭が前に出た状態が続くと、負担が集まりやすくなります。

    今回のケースでは、頭そのものに原因を決めつけるのではなく、頭を支えている首の一番上の動きや、後頭部まわりの緊張を確認することが重要でした。

    なぜ姿勢が頭痛につながるのか

    長時間の前傾姿勢やストレートネック傾向が続くと、頭の重さを首の一部で支え続ける状態になりやすくなります。

    本来であれば、頭の重さは首だけでなく、背骨・胸郭・骨盤など身体全体で支えるものです。
    しかし、頭が前に出た状態が続くと、首の上部や後頭部まわりに負担が集まりやすくなります。


    その結果、

    • 首の深部に緊張が溜まりやすくなる
    • 後頭部まわりの筋肉が休みにくくなる
    • 頭を支え続けることで、頭が休まらない状態になりやすい

    といった負担が積み重なります。
    この状態が続くことで、首の付け根や後頭部の重さ、締めつけ感として現れ、頭痛につながるケースもあります。


    ※これは、あくまで整体的な視点から身体の状態を見た考え方です。頭痛が強い場合や急な変化がある場合は、医療機関での確認も大切です。

    施術の考え方

    施術では、頭を強く押したり、首を無理に鳴らすようなことは行っていません。
    また、頭痛そのものを直接どうにかするというより、頭や首に負担が集まり続けている状態を整えることを目的にしました。

    主に行ったのは、

    • 環椎後頭関節まわりの緊張バランスの調整
    • 首全体が頭を支えやすくなるための調整
    • 姿勢によって首の上部に集中していた負担の分散

    です。


    目的は、頭痛をその場で消すことではなく、頭と首のつなぎ目に負担が集まり続けない状態をつくることです。

    頭首接合部まわりの緊張が抜け、首全体で頭を支えやすくなることで、後頭部や首の付け根にかかっていた負担が変わることを目指しました。

    初回〜数回後の変化

    初回施術後、ご本人からは、

    「頭が軽い感じがする」
    「首の後ろが楽」

    という感想がありました。


    施術前は、首の付け根から後頭部にかけて重さがあり、頭を支えているだけでも負担を感じやすい状態でした。
    施術後は、頭と首のつなぎ目まわりの緊張が抜け、頭を支える感覚が軽くなったようでした。

    数回の施術を重ねる中で、

    • 頭痛を感じる頻度が少なくなった
    • 鎮痛薬を飲む回数が以前より減った
    • 夕方に出ていた重だるさが出にくくなった

    といった変化も見られました。


    もちろん、頭痛は体調や睡眠、気圧、ストレスなどの影響も受けるため、施術だけで判断するものではありません。
    ただ、このケースでは、頭首接合部まわりの負担や首の支え方が変わることで、頭痛の出方にも変化が見られたケースでした。

    このケースからわかること

    このケースが示しているのは、頭痛が必ずしも「頭だけの問題」とは限らないということです。

    頭痛があると、どうしても頭そのものに意識が向きやすくなります。
    しかし、姿勢の影響や頭の位置のズレによって、首の一番上である頭首接合部に負担が集まり、後頭部や首の付け根の重さとして現れることがあります。


    つまり、

    • 頭痛=頭だけの問題とは限らない
    • 姿勢の影響は、首の一番上に出やすい
    • 負担が集中している場所を変えることで、症状の出方が変わることがある

    ということです。


    頭痛があるからといって、必ずしも頭だけを見ればよいわけではありません。
    なぜ頭や首の付け根に負担が集まっているのかを確認することが大切です。

    同じような症状でお悩みの方へ

    頭痛を感じている場所と、実際に負担がかかっている場所は一致しないことがあります。

    もし、

    • 薬に頼り続けている
    • 首や肩を揉んでも変わらない
    • 姿勢が気になっている
    • 夕方になると後頭部や首の付け根が重くなる

    という状態がある場合、頭と首のつなぎ目に負担が集まっている可能性もあります。


    不調を「症状」だけで見るのではなく、

    どこに負担が集まっているのか
    なぜ同じ場所に負担がかかり続けているのか

    という視点が、変化のきっかけになることもあります。


    Sialaboでは、頭痛を頭だけの問題として見るのではなく、姿勢・首の支え方・頭首接合部まわりの緊張を確認しながら、身体全体のバランスを見ていきます。

    ※強い頭痛、急な痛み、吐き気やしびれを伴う場合などは、まず医療機関での確認をおすすめします。
    RELATED POSTS

    関連ページ